Ubuntuを使い始めた頃はちょくちょく触っていたのですが、
毎回思ったとおりにいかず最近は全然使っていませんでした。
13.04のときはインストールさえしなかったし。
ふと気づくとWineの最新バージョンが1.7にまで増えていました。
自分が最後に触ったのが確か1.4ぐらい。
Wineは開発スピードが遅い印象があったのでここまでバージョンが上がっているとは思いませんでしたね…。
久しぶりに触ってみたくなったので以下の2つのソフトを試してみました。
・PDF-XChange Viewer(名前の通り、PDF閲覧ソフト)
・Kiin Editor(日本棋院が配布している囲碁の棋譜再生ソフト)
参考にしたのはこちらのページです。
・PDF-XChange ViewerをWineで動かす | Kubuntuにっき(仮)
http://kubuser.blog.fc2.com/blog-entry-14.html
●Wine1.7のインストール
最新のWineをインストールするにはこちらのppaを追加する必要があるみたいです。
以下のコマンドで追加できます。
sudo add-apt-repository ppa:ubuntu-wine/ppa
sudo apt-get update
次にパッケージ「wine1.7」「playonlinux」「curl」をインストールします。
私はsynapticを使いましたが、以下のコマンドでもインストールできると思います。
sudo apt-get install wine1.7 playonlinux curl
「wine」というパッケージもありますが、これを入れると(たぶん)バージョン1.6が入ってしまうので、1.7を入れたい人は「wine1.7」を指定しましょう。
「playonlinux」はwineのフロントエンドで、
これを使うと普通にwineを使ってインストールするより楽になるらしいです。
今回はこれを使ってインストールしてみたいと思います。
「curl」は「playonlinux」の動作に必要なものらしいです。
●PDF-XChange Viewerのインストール
では、早速インストール作業に入りたいと思います。
PlayOnLinuxを起動してみると、「7zが見当たらないよ。p7zip fullを入れたほうがいいよ」的なメッセージが出ますが無視しても問題ありません。
(p7zip fullを入れると圧縮ファイルの解凍で文字化けが発生するとどこかで見た気がするので、不要であれば触らないほうがいいかもしれません)
PlayOnLinuxを起動するとこんなウィンドウが開くので「インストール」を選択します。

少し待つとこんな画面になると思います。
ここに登録されたソフトはササッとインストールできる...ということだと思いますが、
XChange Viewerは無いので左下の「Install a non-listed program」を選択します。

すると、こんなウィザードが出てくるので「次へ」を選択します。

「Install a program in a new virtual drive」を選択します。

「アプリケーションの仮想ドライブの名前を入れてください」と言われます。
とりあえず参考ページと同様にソフトの名前を入れてみました。
スペース文字は入れないようにしてください。

こちらの設定は...いじる必要があるのかどうかよくわからないので、何も選択せず次に進めます。
いろいろ設定したい場合はチェックをつけるといいと思います。

exeファイルがおそらく32bit版だと思うので、32bitを選択してみました。

しばらく待つと「インストーラーを選択してください」と言われるので、
「参照」を押してインストーラーを選択してください。私は窓の杜からダウンロードしたものを使いました。

「次へ」を押すとインストーラーが起動します。
ここはWindowsと同じ手順になるので説明は省略します。

「インストール後に実行する」のチェックを入れておくとXChange Viewerが問題なく起動しました。
動作確認をしたいところですが、このままだとPlayOnLinuxのウィザードが終わらないので一旦閉じます。

この画面はショートカットを作成するためのものっぽいです。
こちらで選択したexeファイルのショートカットが、
デスクトップとPlayOnLinuxのウィンドウに表示されるみたいですね。

作成されたショートカットはこんな感じになります。

それでは動作確認です。
授業で使ったPDFファイルを表示してみました。
左がPDF-XChange Viewer、右が標準のビューワーです。
PDFの編集機能も使えるようですが、残念ながら日本語は使えないようです。

以前試したときは、スクロールしたときに残像のようなものが出てきてしまい「使い物にならないな」と思ったりしたのですが、今回は全然そんなことはありません。
動作も軽快です。
少ししか使っていませんが、常用も可能なレベルかと思います。
●Kiin Editorのインストール
Linuxで使える囲碁ソフトはquarryやmugo、Kigoなどがありますが、日本棋院が配布している.ugi形式が独自規格らしく、Windows専用のKiin Editorでなければ開けないようです。
ということで、Kiin Editorもインストールしてみました。
こちらも手順は大体同じですが、インストーラーが立ち上がるときに「monoをインストールしてください」的なメッセージが出ると思います。
スクショは撮り忘れましたが、確か「Install」的なことが書かれたボタンを押すとWineがmonoを自動的にインストールしてくれたと思います。
実際に棋譜(DL元)を再生してみたのがこの画面です。ちゃんと動いているようです。

しかし、解説入りの棋譜は開けないようです。
ちゃんと調べてみるとこのソフトを入れないと解説は見れないらしいです。
解説入りの棋譜はとりあえず諦めることにします。
こうなるならsgi形式へ変換するコンバータを使って棋譜再生したほうがいいような気もしますけどね…
●終わりに
なんか長くなってしまいましたね。
とりあえずPDF-XChange Viewerが動いたのが嬉しかったです。
Wineは着実に進歩しているなと感じました。
時間があれば、Windows中心になってしまっているゲームや年賀状関連のアプリケーションを試してみたいなと思います。